【考察】XMのZERO口座は本当にスプレッドが狭いのかメリット・デメリットをスタンダード口座と比較してみた!
海外FXブローカーのXMにはマイクロ口座とスタンダード口座、ZERO口座があります。
マイクロ口座とスタンダード口座の違いは1ロットの通貨数で、マイクロ口座の1ロットは1万通貨、スタンダード口座の1ロットは10万通貨となっています。
ZERO口座の場合は1ロット10万通貨ですが、マイクロ口座やスタンダード口座と比べるとスプレッドが低いECN口座となっています。
ただし、ZERO口座はスプレッドが広い代わりに手数料がかかります。
今回は手数料も含めた実質的なスプレッドでZERO口座とスタンダード口座(マイクロ口座)について考察します。
こうやって比較してみるとよくわかりますが、XMPも込みで計算するとUSD/JPYのペアの場合はZERO口座よりも実質スプレッドが狭くなりそうです。
ただし、マイロイヤルティステータスはエリートで10万通貨につき20XMPもらえる場合の計算です。
エグゼクティブだと1.4pipsくらいなのでZERO口座には少し届かないくらいです。
EUR/JPYについても実質スプレッドでいくとほとんど変わりませんが、GBP/JPYについては0.6pipsほどZERO口座の方がスプレッドが狭くなっているので有利といえます。
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海外FXと国内FXのスプレッドの違い
まず覚えておいて欲しいのが、海外FXブローカーの場合は国内FXと比べてスプレッドがかなり大きいということです。 きっと始めて海外FXをされる方は国内FXとのスプレッドの差に驚愕すると思います。 しかし、国内FXであってもUSD/JPY以外の通貨ペアについては比較的スプレッドが広く設定されているため、海外FXと比べてもUSD/JPYほどは気にならないケースもあります。 また、国内FXの場合は約定させたタイミングで表示されていた価格と実際の約定価格に差がある場合が多いです。 約定させたタイミング=自分が見ていた価格 or 指値していた価格と実際の約定価格の差が大きいということです。 これが国内FXの隠れスプレッドと呼ばれるデメリットです。 なぜ隠れスプレッドが発生するのか? それは国内FXはDD方式で取引しているため、こちらの出した注文をインターバンクに直接流しているのではなく顧客同士の注文と相殺したりしています。 注文を「呑む」ことができるため、取引に不透明でスリッページが発生しやすい特徴があるのです。スタンダード口座とZERO口座のスプレッド比較
スプレッド計算条件
- USD/JPY=¥110
- EUR/JPY=¥135
- GBP/JPY=¥154
- 手数料:10万通貨の取引(Buy⇒Sellの往復)につき10通貨
- マイロイヤルティステータス:エリート(10万通貨につき20XMP)
- 単位:pips
ZERO口座 | ZERO口座(手数料込み) | スタンダード口座 | スタンダード口座(XMP込み) | |
---|---|---|---|---|
USD/JPY | 0.1 | 1.2 | 1.7 | 1.0 |
EUR/JPY | 0.6 | 2.0 | 2.8 | 2.1 |
GBP/JPY | 0.9 | 2.4 | 3.7 | 3.0 |
ZERO口座の手数料計算の注意点
結果を見る限り、マイロイヤルティステータスによるXMPのボーナスも込みで考えると、GBP/JPYを除いて実質的なスプレッドはスタンダード口座の方がZERO口座よりも狭くなりそうです。
ZERO口座では10万通貨の取引につき10通貨分の手数料が発生しますが、手数料は取引した通貨で支払います。 ex) USD/JPY=10ドル EUR/JPY=10ユーロ GBP/JPY=10ポンド
ZERO口座のメリット
ZERO口座もスタンダード口座も実質スプレッドで比較すると大きな差はありませんが、ZERO口座で発生する手数料は確定申告で経費として申告することができます。 わかりやすく表現すると、年間利益から手数料を引いた額に税金がかかるということです。 ピンときましたか? スタンダード口座では広いスプレッドを補填する形でXMPが付与されますが、XMPとZERO口座の手数料はほぼ同額です。 しかし、スプレッドは経費ではないので確定申告の際に利益から引くことができないんです。 つまり、ZERO口座には10万通貨の取引につき10通貨分の節税効果があるということになります。
手数料による節税効果
この差は1年間でみたら凄い額になるんじゃないですかね?
ZERO口座とスタンダード口座で実質スプレッドがあまり変わらなくても手数料=経費であることを考えるとZERO口座に大きなアドバンテージがありますね。
XMはハイレバレッジトレードができるので、1日の取引量が数百万通貨くらいになる方もいるんじゃないでしょうか?
ZERO口座とスタンダード口座の実質スプレッドに差がなかったとしても手数料の節税効果分だけ浮いてくることになるのは嬉しいですね。
ZERO口座についてはこちらの記事も読まれています。
USD/JPYを1年間で1000万通貨取引した場合の手数料は10ドル×100回なので11000円。 11000円に所得税率20%を掛けると2200円の節税効果がある。
【海外FX】XMのスプレッド一覧!スキャルピングに最適なのはゼロ口座とスタンダード口座どっち?
XMにはスタンダード口座、マイクロ口座、ゼロ口座の3種類の口座がありますが、スプレッドの広さは異なります。
スタンダード口座...
スタンダード口座のデメリット
スタンダード口座での取引では取引量に応じてXMPが付与されます。 XMPは証拠金として使うことのできるボーナスに交換することができるので、XMPも込みで考えることで実質的なスプレッドを下げることができます。 しかし、XMPは口座から証拠金を出金すると出金した割合に応じて消えてしまいます。 このため、XMPをボーナスとして利用する場合は口座から資金を出金しにくいという特徴があります。
出金によるXMPで交換したボーナスの消失例
FX上級者であるほど安定して利益を積み重ねることができるのでXMPをボーナスとして使う必要が無くなってきます。
XMPを現金として出金することも可能ですがボーナスとして利用する場合と比べるとかなり交換レートが下がってしまいます。
つまり、XMPはFX上級者にとっては使い勝手が非常に悪いということになります。
マイロイヤルティステータスについてはこちらの記事も読まれています。
- 口座資金:10万円
- XMPで交換したボーナス10万円
- 口座から5万円出金する場合のボーナス消失額:ボーナス10万円 × 50% =5万円
ついにXMのマイロイヤルティステータスがELITEに!これで実質スプレッドは最小に抑えることが可能に!
本日は2017年度の大納会でしたが、実に26年ぶりの高値引けとなりました。
そして、私は今年から始めたXMという海外FX業者のマイロイ...
まとめ
XMのZERO口座はスプレッドの狭いECN口座ですが、マイロイヤルティステータスによって付与されるXMPをボーナスに交換した場合の実質スプレッドで比較するとスタンダード口座と大きな差はないことがわかりました。 しかし、ZERO口座の手数料は確定申告の際に経費として申告できることやスタンダード口座のXMPは出金する際に消失してしまう点などのメリット・デメリットを考慮して考えるとスタンダード口座よりもZERO口座の方がメリットがあります。 ZERO口座であればマイロイヤルティステータスに関係なく最初から狭いスプレッドで取引することができることもメリットですね。 XMの口座開設はこちらから! リアルFX取引口座を開設する この記事が役に立ったと思ったらSNSでシェアしていただけるとうれしいです。スポンサーリンク