追証なしのゼロカットシステムの海外FXと追証アリの国内FXの違いを徹底的に検証してみた!
目次
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本当に怖いのはレバレッジの高さではなく追証
とりあえず100万円オーダーの取引から始めてみようと思い、私がまず入金したのは4万円でした。 4万円だと1ドル=100円とするなら1万通貨です。今は1ドル=112円くらいなのでもっと通貨量は下がりますが、考えやすくするために1万通貨としておきます。 ドル円の1日の値幅変動は20~40pips程度のことが多いですが、デイトレするにしても1万通貨だと2~4000円程度しか動かないのは私としては少し額が小さく感じました。 でも、実際には1万通貨=100万円分のお金を動かしているんですよね。 「もしリーマンショックとか大地震とかの自然災害が起こって値段がぶっとんでしまったら追証ハンパないことになるんじゃないか?」 金額が大きくて取引を始めてからリスクの大きさに気付いて調べ始める始末でした…(汗)そもそも”追証”ってなに?
追証とは?
金融商品取引業等に関する内閣府令の「FX証拠金規制」により、FXの取引では取引金額の4%以上の証拠金を入金することが義務付けられています。
その日の営業終了時に資産評価額を割り出すための基準レートが更新され、証拠金の追加入金が必要かどうかが判定されます。
追証:ポジションを維持するのに必要な証拠金を下回った場合に追加で支払わなければならない証拠金のこと
ex)1ドル=100円の時に1万通貨を購入
証拠金:4万円 購入時価格:100円 ➡ 現在価格:98円 現在の資産評価額:2万円 必要証拠金:100円 × 10000通貨 × 4% = 4万円 追証:2万円 – 4万円 = -2万円 ただし、この追証は営業時間終了後の基準レート算出時に計算されるものであって、短時間の為替変動に関してはロスカットの方が効いてきます。含み損が増えて証拠金維持率が低下すると執行されるロスカットとは?
各FX業者によってロスカット基準はバラバラとなっていますが、ポジションとは逆方向にレートが変動して含み損が増えると証拠金維持率が下がってきます。 先程の例だと証拠金4万円で含み損が2万円なので証拠金維持率は50%となります。証拠金維持率の計算
証拠金:4万円 現在の含み損益:-2万円 証拠金維持率=(証拠金+現在の含み損益) ÷ (証拠金) × 100 = (4-2) ÷ 4 × 100 =50% 仮に証拠金維持率が50%を下回ったらロスカットされるのであれば、2万円以上の含み損になった段階でポジションが強制決済されることになります。FXが”危ない”と言われる理由
スイスフランショック
スイスの中央銀行であるスイス国立銀行が2011年9月から維持してきたスイスフランに対するユーロの下限(ユーロスイス相場)を1.2000として無制限介入を行っていくという為替方針を2015年1月15日に突然撤廃、その結果ユーロスイス相場は一時41%の急落となる、主要国通貨においては過去に例を見ないマーケット変動となり金融市場に混乱をもたらした。 この3年以上続いたスイス中銀による介入方針の突然の終了によってユーロスイス相場の急落(スイスフラン急騰)を受けたマーケット急変と、それによりもたらされた一連の事態のことを「スイスフランショック」という。
<参照:SBI FXトレード-スイスレポート >
ストップロス注文はストップロスにヒットした次のティックで約定するので、設定されたストップロス価格とは異なる価格で約定する可能性が高くなります。
急な為替変動が生じている場合でも、取引価格を配信出来ている業者であればストップロス価格とは異なる価格で約定したとしても大きな乖離は少ないはずですが、急な為替変動が起こった場合は取引価格の停止=一時的な取引停止措置が取られる可能性があります。
このため、ストップロスにヒットした次のティックが1000pips以上も乖離してしまう事態が起こってしまいました。
ストップロスはあくまでも各業者が設定している証拠金維持率を下回った場合に強制決済されるリスク管理の役目を担っているだけです。
取引価格の停止処置によってストップロスが本来のストップロスから乖離してしまったとしても、強制決済されて終了です。
証拠金を上回る損失については追証として請求されます。
スイスフランショックで数千万円オーダーの損失を被った個人投資家もいますが、もちろん法人や銀行でも巨額損失を被った結果、倒産まで追い込まれたケースもありました。
このように、日本のFX業者は追証を設けているため、スイスフランショックのような非常に急激な値幅変動が起こった場合は証拠金を失うだけでなく、数百万円以上の借金を背負うことになる可能性があります。
そんな状況でポジションを持っていることが一生のうちで何度あるかわかりませんが、万一自分がその急激な値幅変動に巻き込まれて多大な損失を追ってしまった場合には、それから先の人生でかなりの苦労をすることになるでしょう。
FXで勝てる人はほんの一握りと言われている中でリスクを負ってまで投資をしていますが、一生返済に追われるような損失が発生してしまうようなリスクまで背負って投資する必要はないと思います。
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追証のリスクのない海外FXという選択肢
ゼロカットシステム
海外FXを利用している場合であっても急な為替変動が起これば証拠金以上の損失が出ることはあります。
むしろ海外FXはハイレバレッジ取引が可能なので無謀なレバレッジで取引していたらすぐにロスカットされてしまいます。
しかし、海外FX業者はゼロカットシステムを採用しているところが多く、私が普段利用しているXMという業者もゼロカットシステムを採用しています。
このゼロカットシステムは口座残高がマイナスになった場合はゼロに戻してくれるシステムなんです。
最大損失は証拠金までというのが保証されているのが日本のFX業者との大きな差となります。
スイスフランショックの際、XMは顧客に対してこんなメールをしています。
急な為替変動などにより口座残高がマイナスになってしまった場合、マイナス分をゼロにリセットするシステム
昨日のスイス国立銀行 によるEUR/CHF の上限撤廃の決定の結果、XM には影響がないことを弊社のお客様に保証致します。 今回の件における弊社のビジネスへの総括的な影響は取るに足りないものであります。そして、もっとも肝心のゼロカットシステムについては、
■CHFに関する最新情報 大切なお客様、 スイス国立銀行がEUR/CHFの上限撤廃の決定したことよって引き起こされた最近の市場での非常に大きな値動きによって、XMはスイス国立銀行による大混乱の影響は受けての暴落の影響は受けていないことをお客様に保証致します。 XMは常にマイナス残高の自動的な保護を提供していることをお客様に再度ご案内申し上げます。 当社は、この度のEURCHF通貨ペアの異例な値動き等の混乱時には、特にお客様に対する当社の忠誠心の現れとして、こちらのマイナス残高の自動的な保護を継続していく所存です。 先週中にマイナス口座残高が発生した全てのお客様は、当社の評判と強みへのお約束を果たす為に、マイナス残高が起こりうる他のケース同様に、それらのマイナス残高は既にリセットされています。日本で多くの人が多額の負債を抱えることになり、また、多くのFX業者や銀行が倒産することとなったスイスフランショックを「影響は取るに足らない」と言い切り、マイナス残高のリセットはもちろんのこと、「マイナス残高の自動的な保護を継続していく所存です」とこれからもゼロカットシステムは継続することを宣言しています。