あなたの時給は大丈夫?正社員とアルバイトの時給を比較!
目次
正社員の賃金形態
会社員の賃金形態
ざっと書き並べてみました。
まずはベースとなる基本給があって、そこへ営業職の方であれば営業成績に応じた歩合給が加算されますし、役職が付いている方は役職手当が加算されます。
正社員であればボーナスももらえますね。
さらに手当として扶養手当や住宅補助などを受けられるケースもありますのでそれらも考慮します。
最後に残業時間を足してあげることで1ヶ月の給与の総和となる月給が計算できます。
表現の仕方の違いはあるかもしれませんが、税引き前の月給についてはこんな感じで計算できます。
- 基本給(固定給)
- 能力給(営業成績などの歩合給など)
- ボーナス
- 手当(扶養手当など)
- 残業代(時給 × 残業時間)
アルバイトの賃金形態
アルバイトの賃金形態
時給に能力給を加えるだけでアルバイトの賃金形態はとてもクリアですね。
アルバイトでいう能力給というのはたとえばコンビニとかだとネームプレートに「リーダー」と書いている方がいますが、これも1つの役職と同じでそれに見合った手当が支給されています。
- 時給
- 能力給(リーダー手当など)
正社員とアルバイトの時給を比較
正社員として働いているとあまり意識しなくなる時給ですが、月給は残業をバリバリしたら増やすことができますが時間当たりの支払い賃金である時給は増やすことができません。 このため、正社員であっても自分が時給いくらで働いているのかを把握することで指標にすることができます。正社員の時給計算
正社員の時給は月給を月の労働時間で割ることで計算することができます。 ここでは扱いを簡単にするために能力給と手当については考慮しないことにします。 マイナビのまとめによると2016年の平均年収は422万円だったそうです。 この平均年収は民間企業の従業員(非正規を含む)と役員の年収を対象として計算されています。 ボーナスの平均は65万円ですが、ここでは時給を計算したいので平均年収422万円をデータとして使用します。 次に月の平均残業時間ですが、こちらは転職Hacksにてまとめられているものを参照します。 厚生労働省が毎月発表している「毎月勤労統計調査」の2016年8月分のデータを見ると、事業所規模5人以上の企業における「所定外労働時間」は月間「10.2時間」となるそうです。 10.2時間って1日30分しか残業していないってことですから、こんなのはアテになりません。 厚生労働省の調査は雇用主へのアンケート結果とのことですので、実際に支払っている残業時間と解釈できます。 口コミサイトから得られた月の平均残業時間は「47時間」ということなので、こちらの方がはるかにアテになりそうです。 2016年度の年間平日は244日ですので、これらの情報から時給を計算すると、
正社員の時給計算
正社員の時給は1679円となります。
とはいえ、マイナビ調べの平均年収422万円には非正規社員=派遣社員の方が入っていますので、実際にはもう少し時給は高くなると思いますが、ざっと計算してしまうにはこれ以上の絞り込みは難しいため、正社員の時給は1679円と結論付けておきます。
計算条件は列挙していますので、自分の会社の状況と少し違うなぁ、という方はバイアスをかけてみてください。
<参考リンク>
- 2016年度の平均年収:422万円
- 2016年度の平日日数:244日
- 1日の労働時間:8時間
- 1ヶ月の残業時間:47時間 ÷ 244日/12ヶ月 = 2.3時間
- 1年間の労働時間:(8時間 + 2.3時間) × 244 = 2513.2時間
- 時給:422 × 10000 ÷ 2513.2 = 1679円
アルバイトの平均時給
アルバイトの平均時給はリクルートで調査されているので、そちらを参考にします。 <2018年7月のアルバイト平均時給>北海道 | 東北 | 北関東 | 首都圏 | 甲信越・北陸 | 東海 | 関西 | 中国・四国 | 九州 | 三大都市圏 | 全国 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均時給(円) | 901 | 910 | 937 | 1076 | 916 | 973 | 1002 | 911 | 890 | 1035 | 1002 |
正社員の時給はアルバイトの約1.7倍
これで正社員とアルバイトの平均時給は出そろいましたので計算してみると、- 1679円 ÷ 1002円 = 1.676 ≒ 1.7倍
正社員とアルバイトの月収比較
正社員とアルバイトでは月収にして10万8千円の開きがあることになります。
10万円は決して小さい金額ではありませんので、この差はしっかりと頭に入れておきたいところです。
- 正社員:26万8千円
- アルバイト:16万円 ※1日8時間勤務、出勤日20日で計算
正社員が注意したい正味の時給
サービス残業が多い場合の時給の低下
ここではこれまでにお伝えした正社員の方の平均残業時間47時間にサービス残業を53時間加えて、1ヶ月の残業時間が100時間に達した場合を検討してみます。
サービス残業込み100時間残業の場合
平均時給は1679円から1340円まで下がってしまいました。
約20%ダウンという結果なので気楽に考えてはいられませんね。
残業時間47時間に対してサービス残業が53時間なので残業は50%くらいしか認められていないケース、ともみることができます。
実際の残業時間に対して50%くらいしか認められない会社なんていくらでもあるんじゃないでしょうか?
残業がほとんど認められない=賃金が発生しないけれどサービス残業込みで1ヶ月100時間くらいの残業時間があったとしたらもっと時給は下がります。
このように、正社員はアルバイトよりも給料がいい代わりに労働時間も長くなりがちです。
その結果、安い時給で長時間働いているような状況も起こり得るということです。
この状況には注意してもらいたいですね。
なんのために正社員として働いているのか。
責任もそれほどかからないアルバイトとそんなに変わらない時給なのであれば、転職することを考えてもいいはずです。
- 2016年度の平均年収:422万円
- 2016年度の平日日数:244日
- 1日の労働時間:8時間
- 1ヶ月の残業時間:47時間 ÷ 244日/12ヶ月 = 2.3時間
- 1ヶ月のサービス残業時間:53時間 ÷ 244日/12ヶ月 = 2.6時間
- 1年間の労働時間:(8時間 + 2.3時間 + 2.6時間) × 244 = 3147.6時間
- 時給:422 × 10000 ÷ 3147.6 = 1340円
まとめ
今回は正社員とアルバイトの時給について考えてみました。 計算結果としては正社員はアルバイトよりも1.7倍多い時給で働いているということが分かりました。 しかし、社員の時給はサービス残業が多くなるにつれて低くなり、また残業自体があまり認められない場合も時給の低下=年収の低下につながります。 正社員として働く以上、アルバイトよりもよい時給で働いているかどうかは1つの目安になるはずです。 実際の自分の時給がいくらなのかを計算してみることで、これから先、自分がどうしていきたいのかを考える材料として使ってみてください。 この記事が役に立ったと思ったらSNSでシェアしていただけるとうれしいです。スポンサーリンク