金融庁が国内FXのレバレッジを現在の25倍から10倍に変更することを検討していることが9月末に明らかになりました。
国内のFX業者を利用して取引を行っている方にとってはかなりの衝撃だったのではないでしょうか?
レバレッジ25倍から10倍に変更ということは、今までと同じロット数で取引するためには2.5倍の証拠金が必要になることになります。
今までであれば100万円分の取引を行うのに4万円あればよかったのに、レバレッジ10倍規制が施工されると10万円必要になりますからね。
差額分を他の投資に利用したり、余剰金としてストックできていたことを考えると、今回の報道は嬉しくないものでした。
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レバレッジ規制適用によるメリットとデメリット
今回のレバレッジ10倍規制は根拠なく検討されているのではなく、過去の教訓に基づいて検討されています。
記憶に新しいだけものでもこんな金融トラブルがありました。
リーマンショック
アメリカのリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻を皮切りに世界的な金融恐慌が発生。
スイスフランショック
2011年9月より続いてたスイスの中央銀行であるスイス国立銀行がスイスフランに対するユーロの下限を1.2として無期限介入を行っていく為替方針を2015年1月15日に突然撤廃。
これによりユーロスイス相場は一時41%の下落という過去に例をみないマーケット変動となった。
この他にもチャイナショックやギリシャの債務超過、イギリスのユーロ離脱など、ここ数年は比較的大きな金融トラブルが起こっています。
特にスイスフランショックの際に国内FXで取引を行っていた方は物凄い負債を抱えることとなりました。
理由は簡単。
国内FXは急な相場変動により証拠金以上の負債が生じた場合にも追証が発生するためです。
レバレッジ10倍規制のメリット
- 証拠金倍率を下げることで取引量を抑え、急な為替変動で生じるリスクを軽減する
過去に金融トラブルに基づいて検討した結果、リスクコントロールとして検討されているのがレバレッジ10倍規制ということになります。
しかし、メリットは取引量を抑えて追証が発生したとしても、その額を抑えることにのみ効果があるように思えますね。
レバレッジ10倍規制のデメリット
- 取引量を維持するためにより多くの証拠金が必要になる
- 資金効率の低下
- 国内FXの市場規模縮小
デメリットは色々と考えられるのですが、書いていて気づきましたけどこのレバレッジ規制って業者を守るための方が意味合いとして大きい気がします。
おそらくレバレッジ10倍規制が適用されても取引量を維持するために証拠金を増やす方の方が多くなると思います。
何かあった時に確実に回収できるお金の量は増えることになりますよね?
FXによる自己破産は免責されないケースも多いようですので、業者も回収できないことはないのでしょうが、時間と労力が物凄くかかることになります。
業者も個人投資家も守るための規制ではあると思いますが、10倍になったからといってリスクがなくなるわけではありません。
海外FXのゼロカットシステムの方がより安全に取引可能
金融庁は国内FXにレバレッジ10倍規制をかけることで業者と個人投資家のリスクを軽減する狙いがあります。
しかし先程も述べましたように、スイスフランショックのような非常に大きな為替変動の際はいくらレバレッジを下げようが追証のリスクはなくすことができないのが国内FXです。
追証のリスクを完全になくすためにはゼロカットシステムのある海外FXを利用するしかありません。
海外FXというだけで少し抵抗があると思います。
確かに日本の金融庁からは認められていませんが、海外FXを利用することは違法ではありませんので心配いりません。
例えば海外FX業者のXMという業者は日本でこそ認可されていませんが、キプロスから認証も受けていますし、英国FSAライセンスも取得しています。
ゼロカットシステムとは?
あまり聞きなれないかと思いますが、海外FXには
ゼロカットシステムというものがあります。
ゼロカットシステムとは
証拠金以上の損失をゼロにしてくれるシステムです。
このシステムのお陰でスイスフランショックのようなトラブルが起こっても証拠金以上の損失については業者が負担してくれるため、途方もない額の借金を背負うこともありません。
FXをする上で1番気になるのが追証ですので、その追証のリスクをゼロにすることのできる海外FXは非常に魅力的です。
XMの最大レバレッジは888倍
さらに追証なしのゼロカットシステムに加えて海外FXの最大のメリットがハイレバレッジ取引です。
これも日本ではなく海外だからできるレバレッジとなっています。
例えば先程紹介したXMであれば最大レバレッジは888倍です。
現在の日本のレバレッジ25倍から比べても35倍、10倍に変更された場合は実に88倍の差が生まれます。
資金の有効活用という点でも非常にメリットがありますね。
まとめ
国内FXのレバレッジ10倍規制は業者と私たち個人投資家の資産を守るための規制ではありますが、資産運用という点では大きな制約を受けることになりますし、追証のリスクがなくなったわけでもありません。
適用されるのは早くても2018年のようですが、これを機会に海外FXを検討してみるのも良いかもしれませんね。
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